Art Authority

最近はArt AuthorityというiPadアプリで絵画鑑賞にはまっている。
今の時代PCがあれば画像を簡単に見つけられるけど、それらをアプリの中で快適に閲覧できるという点でやはりiPadは素晴らしい。

An Experiment on a Bird in the Air Pumpという作品がお気に入り。

1650年ドイツのマクデルブルクで空気ポンプが発明された。
約10年後ボイルーシャルルの法則によってイギリスで最初の空気ポンプが作られた。

それから約一世紀後、改良され価格も手ごろになった
空気ポンプは知識人の書斎に普通に見られるようになり、
哲学者(科学者)たちは実験装置を携えてイギリス各地を実演講義して歩いた。

この絵は、その実験講義の現場である。

窓の外には月が見えているので、時間は夜である。

中央のガラス鉢の中にボタンインコが閉じ込められている。
ガラス瓶の中は空気が抜かれ、真空状態になっている。
ボタンインコは仮死状態である。

中央の科学者が手を上げている。彼が空気を送り込むのである。
ぎりぎりの瞬間に空気を送り込めばインコは蘇ることができる。
もし少しでも遅れれば、インコは死んでしまう。

右横のピンクのドレスを着た少女たちは鳥の運命を思って
心配そうに顔をしかめたり顔をそむけている。

科学者の左横には恋人たちがいる。実験など気にも止めていない。

一番左の二人、若者と少年、実験に夢中である。

テーブルの右端は老人。静かに何か考えている。
おそらく鳥の死と自らの死を重ね合わせているのかもしれない。

科学者は髪を振り乱し、何かに憑かれたような顔つきである。
この何かに憑かれたような科学者のイメージは現代でも通用する。

インコが入っているガラス瓶の下に、ガラスの器がある。
中身は骸骨ではないか、という説がある。
光源はこのガラスの器に隠れているキャンドルらしい。

- 引用
ヴァーチャル絵画館 http://art.pro.tok2.com/W/Wright/Pump.htm

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